前回の記事につづいて今回はケースの選定と部品のレイアウトまでを紹介していきます。

 机上に置けるよう出来るだけ小形化したいので電源はACアダプタとします。PCM2704は最大12V 、TDA7492は最大24Vなので12VのACアダプタとして、これを24Vに昇圧しようと思います。三端子レギュレータで自作しても簡単ですが、面倒なので市販品にします。

 出力はヘッドホンアンプですからヘッドホン端子のみで良いのですが、キットに機能としてせっかく搭載されているのでスピーカ出力を追加して出力は二系統とします。

 入力はMp3(3.5㎜ヘッドホンジャック)、USBに加えてRCA端子の三系統とします。

 この仕様に適するケースを探しますが、以前使ったことのあるMA-10というマイクミキシングアンプのセレクタスイッチは二系統と三系統あるのでこれを使ってみようと思いますが、今回はMA-10Rという姉妹機で音量調整ボリュームが左右独立型のものを使ってみます。

g197256074.3
 このケースを選んだもうひとつの理由はオークションで出品時の価格100円という格安品を見つけたからです。 無事落札出来ました。送料込みで1200円でした。内部はこんな感じです。
IMG20210321104058
 分解工程は途中省略して空になったケース、ケース裏面の表示は必要な所だけを残して再塗装してあります。
IMG20210322135736
 裏面に端子類を配置してみます。スピーカ端子はもとのRCA端子を取り除いたところに取り付けます。USBはもう一方のRCA端子の側を加工して取り付けました。

IMG20210323081939
左からスピーカ出力、RCA入力、USB入力、光出力そして電源ジャック
 
 ケース表側の操作部です。IMG20210322162252
左から、電源スイッチ、ヘッドホン、3.5㎜入力、セレクタスイッチそれにボリューム

 ここで今回使用するヘッドホンジャックにスイッチ機能があることに今頃気づきました、これをスピーカとヘッドホンの切換えに利用すれば二系統のセレクタスイッチは他の用途に使えます。前記事で試してみたヘッドホンのインピーダンス切換えに使ってみることにします。

 スイッチ、コネクタ類の配置が決まったので残りの空間に部品を配置していきます。予期はしていましたが素直に並べたのではスペースはまったく足りません。

IMG20210322104045
 アンプとUSB DACは二階建てにします。(この基板は偶然でしょうが取り付け孔の左右のピッチはほぼ同じです)

IMG20210316123513
 電源昇圧モジュールの下部にNFJ製のノイズフィルタ(予定外ですがたまたま部品箱に残っていました)を取り付けました。なにかのご利益があるかと思います。
IMG20210322160941
 なんとか無事に収まりそうです。

 さてこれで部品の位置決めが終わったので取り付け孔を加工して順次配線を行っていきます。

(続く)